電動式ホリゾンタルグラインダー
（破砕機・チッパー）

HG4000EⅡ / HG6000EⅡはVermeer社独自のVFD方式が採用されており、衝撃負荷がかかった際でもトリップすることなく破砕をし続けることができます。また、高負荷がかかった際にも破砕能力を最大限引き出す制御をするため、材料を選ばない大量処理が可能です。投入テーブルやローラーの速度も簡単に変更できるため、破砕材料や欲しいチップ品質に応じて最適な設定をすることができます。

破砕用モーター、油圧ポンプ用モーター、冷却ファン用モーターといった全ての動力が電動モーターなため、エンジン式と比べてランニングコストを抑えることができます。メンテナンス性においてもエンジン式と比べて、モーターの日常点検等かなりの部分がメンテナンスフリーであり、破砕機の稼働時間をより確保することができます。破砕室に関しても、エンジン式で長年培った経験を活かした設計となっており、エンジン式と同様に摩耗する箇所全てがボルトオン式で交換可能になっています。

電動モーターの定格回転時でも破砕機横で話ができるくらいの低騒音性を誇ります。そのため、取得が難しい都市部近郊でも許認可を取得した実績があります。モーターは50Hz用と60Hz用の2種類をご用意しており、設置場所に合わせた仕様選択が可能です。既存機械の入替等、既にあるレイアウトを活用するようなご提案も行っております。
（※破砕音はエンジン式と同程度です。）

お客様の用途に合わせてピンチップ生産用のデュープレックスドラムと、切削チップ生産用のチッパードラムを選択いただけます。土石や金属が混ざりがちな選定枝葉、根株、解体材はデュープレックスドラムで高品質なピンチップにすることができ、異物混入の無い丸太、未利用材はチッパードラムでバイオマス発電所向けに最適な燃料チップにすることができます。破砕部のみの載せ替えで様々な用途に1台で対応することが可能です。
（※写真はデュープレックスドラム）

スクリーンサイズは25mm、38mm、50mm、75mm、100mm及び150mmをラインナップしています。通常タイプのスクリーンに加え、チップの長抜けを防止するバッフルスクリーン、バッフルスクリーンの強化版であるスナッグバッフルスクリーンもご用意しています。破砕室上部が大きく開口するためスクリーン交換は15分で行えます。
※機種によってはご用意の無いタイプもございます。

相模原本社に大型部品庫を設置しており、主要消耗品以外も充実した在庫を保有しています。緊急時には即対応し、破砕機の安定稼働を実現しています。出荷前に破砕機を日本仕様に改造して出荷後のトラブルを減らすことを、破砕機を取り扱い始めた1995年から続けており、合計販売台数は300台を超えました。破砕機本体修理以外にも油圧機器やエンジンの修理も相模原本社工場で行う事ができるため、トータルでの修理対応が可能です。